Little Miss One-way
思いつくままに恋愛小説をつづります。 大学生同士のちょっと変わった恋愛を書いた 「いびつなハート」連載中です。
いびつなハート 29 ペット?
それから木下の携帯に入っているレイコちゃんと清水谷くんと遊んだときの写真を見ながらちびちび飲んでいるところで、尾崎くんと加川くんが帰ってきた。
「おかえり、お先に」
そう言ってビールの缶を持ち上げる。
「あ、なんだよ。人が買い出しに行ってるときに始めちゃうの?」
「まあまあ、じゃあ改めまして」
二人に缶ビールを渡すと乾杯をする。尾崎くんはビールを一口飲むと、スーパーの袋から買ってきた袋菓子とチューハイを取り出しテーブルに置いた。
「俺は食べ物つくるね、キッチン借りるよ」
そう言って台所に行った。まもなく台所からいいにおいがしてくる。
「それ、何見てるの?」
加川くんが木下の携帯を指していった。
「ああ、俺が正月に高校のときの連れと遊んだときの写真」
そう言うと携帯を差し出す。
「彼は、この前のライブのときに会ったね。この女の子のほう、なんとなくえりに似てるなあ」
「そうだろ? 俺このまええりちゃんに会ったときびっくりしたんだよ」
木下はレイコちゃんと清水谷くんについて加川くんに話し出した。
「でさ、清水谷は意外にもこいつに惚れてるわけよ。なのにこいつは冷たくしてるわけ」
そう言うと親指で私を指す。のんびりと横で聞いていた私は不意を着かれてあわてた。
「別に冷たくなんか……」
「まあ、お前が多少つれなくても清水谷は十分うれしそうだからいいんじゃない」
「へえ、そうなんだ」
そう言って加川くんは特に動揺することもなく口の端をあげて笑っている。そんな様子に私のほうが動揺しそうだった。そこに尾崎くんが料理を持って戻ってきた。チャーハンとサラダとイカの炒め物。どれもおいしそうだ。
「いただきます」
みんなで一斉に箸をつける。どれもおいしかったけどイカは絶品だった。口々にうまいうまい、という私たちに、尾崎くんも満足そうだった。
「で、何の話してたの」
尾崎くんが話に加わる。
「いやあ、俺の友人があきに一目ぼれでさ」
「その話はもういいってば」
「え、萱野さんに? めずらしい奴だね。矢口さんならともかく」
尾崎くんはさらりと失礼なことを言う。しかもほんとに驚いたような顔をして悪気がなさそうなので、怒るに怒れない。
「俺はわかるよ、萱野に惚れる気持ち」
加川くんが私を見て、口の端をあげてにっと笑った。イカが喉に詰まりそうになってうぐ、と声を上げる。
「なにいってんの」
イカを何とか飲み込んで、そう答えるのがやっとだった。
「なんか小動物みたいで、からかいたくなるよ」
そう言って加川くんは私の鼻を指で突付いた。ずきん、と甘い痛みが胸に広がる。
「まあたしかにな。それは俺もわかるな」
木下もふむふむ、と頷いている。ふむふむ、じゃないよといいたかったが、鼻を突付かれた動揺を隠すのに精一杯で、しばらくおとなしくビールを飲んでいた。
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「おかえり、お先に」
そう言ってビールの缶を持ち上げる。
「あ、なんだよ。人が買い出しに行ってるときに始めちゃうの?」
「まあまあ、じゃあ改めまして」
二人に缶ビールを渡すと乾杯をする。尾崎くんはビールを一口飲むと、スーパーの袋から買ってきた袋菓子とチューハイを取り出しテーブルに置いた。
「俺は食べ物つくるね、キッチン借りるよ」
そう言って台所に行った。まもなく台所からいいにおいがしてくる。
「それ、何見てるの?」
加川くんが木下の携帯を指していった。
「ああ、俺が正月に高校のときの連れと遊んだときの写真」
そう言うと携帯を差し出す。
「彼は、この前のライブのときに会ったね。この女の子のほう、なんとなくえりに似てるなあ」
「そうだろ? 俺このまええりちゃんに会ったときびっくりしたんだよ」
木下はレイコちゃんと清水谷くんについて加川くんに話し出した。
「でさ、清水谷は意外にもこいつに惚れてるわけよ。なのにこいつは冷たくしてるわけ」
そう言うと親指で私を指す。のんびりと横で聞いていた私は不意を着かれてあわてた。
「別に冷たくなんか……」
「まあ、お前が多少つれなくても清水谷は十分うれしそうだからいいんじゃない」
「へえ、そうなんだ」
そう言って加川くんは特に動揺することもなく口の端をあげて笑っている。そんな様子に私のほうが動揺しそうだった。そこに尾崎くんが料理を持って戻ってきた。チャーハンとサラダとイカの炒め物。どれもおいしそうだ。
「いただきます」
みんなで一斉に箸をつける。どれもおいしかったけどイカは絶品だった。口々にうまいうまい、という私たちに、尾崎くんも満足そうだった。
「で、何の話してたの」
尾崎くんが話に加わる。
「いやあ、俺の友人があきに一目ぼれでさ」
「その話はもういいってば」
「え、萱野さんに? めずらしい奴だね。矢口さんならともかく」
尾崎くんはさらりと失礼なことを言う。しかもほんとに驚いたような顔をして悪気がなさそうなので、怒るに怒れない。
「俺はわかるよ、萱野に惚れる気持ち」
加川くんが私を見て、口の端をあげてにっと笑った。イカが喉に詰まりそうになってうぐ、と声を上げる。
「なにいってんの」
イカを何とか飲み込んで、そう答えるのがやっとだった。
「なんか小動物みたいで、からかいたくなるよ」
そう言って加川くんは私の鼻を指で突付いた。ずきん、と甘い痛みが胸に広がる。
「まあたしかにな。それは俺もわかるな」
木下もふむふむ、と頷いている。ふむふむ、じゃないよといいたかったが、鼻を突付かれた動揺を隠すのに精一杯で、しばらくおとなしくビールを飲んでいた。
30へ
Comment
こんにちは^^
Re: こんにちは^^
こんにちは!
先日は蒼さまの更新を楽しみに待っていたものですから|_・)チラ
あ、続きキタ!!
と思わずコメントしてしまいました。
これからは木下にスポットが当たっていく予定ですが
いろいろ複雑になってくるので
書ききれるかどうかです…
また|_・)チラしにいきますね☆
先日は蒼さまの更新を楽しみに待っていたものですから|_・)チラ
あ、続きキタ!!
と思わずコメントしてしまいました。
これからは木下にスポットが当たっていく予定ですが
いろいろ複雑になってくるので
書ききれるかどうかです…
また|_・)チラしにいきますね☆
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いびつなハート

依然 微妙な関係ですね。
恋愛ってどこから始まったとかが分からなくて
気がついたらいつの間にかってこと多いです。
あきちゃんの心中もきっと複雑だと思います。
そして他の登場人物のそれぞれの思いの行く先・・・・
続きが楽しみです^^
また 遊びに寄らせていただきます。