Little Miss One-way
思いつくままに恋愛小説をつづります。 大学生同士のちょっと変わった恋愛を書いた 「いびつなハート」連載中です。
いびつなハート 18 飴と湖
加川くんの唇が首筋をつたう。ぞくぞくと甘い感触と背中に温もりを感じ、思わず吐息がこぼれる。加川くんはそのまま後ろのベッドに私を倒すとそっとキスをした。ぐつぐつと煮詰まった飴のように熱く甘い彼への気持ちが溢れて、貪るように唇を重ねる。加川くんがほしい。彼への飢餓感をはっきりと感じて彼にしがみつく。
渇きを潤すようにお互いを貪り、私は加川くんを受け入れた。熱に浮かされたような私の体は驚くほど強く彼を求め、彼の動きの一つ一つに敏感に反応した。
同時に果てると、加川くんはじっと私をを見つめて、強く抱きしめた。何も言わなかった。多分、好きとか、愛してるとかそういうことを言うのはなんか違うんだと思う。私はただほかの誰でもなく加川くんが狂おしいほど欲しかった。そして、彼もそうであってほしいと思った。私はほしかったものをやっと手に入れた安堵感でいっぱいになって眠りに落ちていった。
電話の音で起きると午後四時だった。私の携帯が鳴っていた。寝ぼけた声で電話に出る。
「はい、もしもし」
「あ、あき? 実花だけど。あのね、いま大丈夫?」
「うん、どうしたの?」
「急なんだけど、明日暇だったら、木下と清水谷くんと四人で出かけない?」
クリスマスにダブルデートか。悪くないけど……。返事に躊躇していると
「ね、お願い! いいでしょ?」
と畳掛けられ、気づいた時にはうん、と承諾していた。
「よかった! じゃあ、明日十時ごろあきんちにみんなで迎えに行くから」
「了解、じゃ明日」
電話を切ると隣りで加川くんが目を覚ましていた。
「もう、帰るの?」
顔が近くてドキドキする。
「ううん、もう少しいてもいい?」
そう言ってまた唇を重ねた。加川くんが足りなくて、まだもう少し傍にいたかった。
「いいよ」
加川くんは私を抱き寄せると胸元に何度もキスを降らせた。抱きしめる手に力がこもる。私の体を撫でる手が、這う唇が愛しくて胸が震える。もっともっととふれあう度に切なく彼への渇きが強くなるようだった。私の潤みに体を沈めながら、加川くんが耳元で囁いた。
「この間からずっと萱野のこと欲しかった」
突然こぼれ出た、吐息交じりのその言葉に体中が反応して私は達した。激しい動きに身を委ねながら、私も、とうわ言の様につぶやくと、私はまた快感の渦に飲み込まれていった。
とめどなく体を重ね、気づくと夜の九時を過ぎていた。私はベッドで後ろから抱きしめられていた。名残惜しいのを我慢して、背中に感じる心地よい体温からそっと離れる。
「そろそろ帰るね。飲み物もらっていい?」
そう声をかけながらキッチンの冷蔵庫に向かい扉を開けた。ペットボトルのお茶を取り出すと扉を閉める。閉めた勢いで隣の棚の上から紙切れが落ちた。拾い上げるとそれはプリクラだった。えりと加川くんが映っている。仲良く腕を組んだ二人のお腹のあたりに、「二周年!! 10/13」と書いてあった。とっさにそれを棚の上に裏返しにして載せると、ベッドに戻った。ベッドに座り、お茶を飲んでいると寝そべったまんまの加川くんが腰に手をまわしてくる。
「えりちゃんて……付き合ってたんだ」
唐突にそう尋ねると、うん、とうなずいて
「つい一か月前まで付き合ってた。振られた」
「ふーん」
それ以上詳しく聞くことができなかったけど、なんとなく、加川くんはえりのことをまだ好きな気がした。そしてそのことを私に言ったことで少しほっとしているようだった。ちょっと嫉妬するけど、不思議と悲しくはなかった。一緒にいる二人の様子や、プリクラから加川くんとえりは、穏やかな、優しい付き合いだったような気がして、自分に向けられているものとはまた違う気がしたのだ。私は私の欲しい加川くんに触れてる。それだけで十分だと思った。そんなことを考えて黙っていると
「妬いてる?」
加川くんが顔を覗き込んできた。瞳が熱をおびていて、吸い込まれてしまいそうだった。
「ううん」
そう短く答えると彼の胸元に口づけ、赤い印をつけた。
19へ
渇きを潤すようにお互いを貪り、私は加川くんを受け入れた。熱に浮かされたような私の体は驚くほど強く彼を求め、彼の動きの一つ一つに敏感に反応した。
同時に果てると、加川くんはじっと私をを見つめて、強く抱きしめた。何も言わなかった。多分、好きとか、愛してるとかそういうことを言うのはなんか違うんだと思う。私はただほかの誰でもなく加川くんが狂おしいほど欲しかった。そして、彼もそうであってほしいと思った。私はほしかったものをやっと手に入れた安堵感でいっぱいになって眠りに落ちていった。
電話の音で起きると午後四時だった。私の携帯が鳴っていた。寝ぼけた声で電話に出る。
「はい、もしもし」
「あ、あき? 実花だけど。あのね、いま大丈夫?」
「うん、どうしたの?」
「急なんだけど、明日暇だったら、木下と清水谷くんと四人で出かけない?」
クリスマスにダブルデートか。悪くないけど……。返事に躊躇していると
「ね、お願い! いいでしょ?」
と畳掛けられ、気づいた時にはうん、と承諾していた。
「よかった! じゃあ、明日十時ごろあきんちにみんなで迎えに行くから」
「了解、じゃ明日」
電話を切ると隣りで加川くんが目を覚ましていた。
「もう、帰るの?」
顔が近くてドキドキする。
「ううん、もう少しいてもいい?」
そう言ってまた唇を重ねた。加川くんが足りなくて、まだもう少し傍にいたかった。
「いいよ」
加川くんは私を抱き寄せると胸元に何度もキスを降らせた。抱きしめる手に力がこもる。私の体を撫でる手が、這う唇が愛しくて胸が震える。もっともっととふれあう度に切なく彼への渇きが強くなるようだった。私の潤みに体を沈めながら、加川くんが耳元で囁いた。
「この間からずっと萱野のこと欲しかった」
突然こぼれ出た、吐息交じりのその言葉に体中が反応して私は達した。激しい動きに身を委ねながら、私も、とうわ言の様につぶやくと、私はまた快感の渦に飲み込まれていった。
とめどなく体を重ね、気づくと夜の九時を過ぎていた。私はベッドで後ろから抱きしめられていた。名残惜しいのを我慢して、背中に感じる心地よい体温からそっと離れる。
「そろそろ帰るね。飲み物もらっていい?」
そう声をかけながらキッチンの冷蔵庫に向かい扉を開けた。ペットボトルのお茶を取り出すと扉を閉める。閉めた勢いで隣の棚の上から紙切れが落ちた。拾い上げるとそれはプリクラだった。えりと加川くんが映っている。仲良く腕を組んだ二人のお腹のあたりに、「二周年!! 10/13」と書いてあった。とっさにそれを棚の上に裏返しにして載せると、ベッドに戻った。ベッドに座り、お茶を飲んでいると寝そべったまんまの加川くんが腰に手をまわしてくる。
「えりちゃんて……付き合ってたんだ」
唐突にそう尋ねると、うん、とうなずいて
「つい一か月前まで付き合ってた。振られた」
「ふーん」
それ以上詳しく聞くことができなかったけど、なんとなく、加川くんはえりのことをまだ好きな気がした。そしてそのことを私に言ったことで少しほっとしているようだった。ちょっと嫉妬するけど、不思議と悲しくはなかった。一緒にいる二人の様子や、プリクラから加川くんとえりは、穏やかな、優しい付き合いだったような気がして、自分に向けられているものとはまた違う気がしたのだ。私は私の欲しい加川くんに触れてる。それだけで十分だと思った。そんなことを考えて黙っていると
「妬いてる?」
加川くんが顔を覗き込んできた。瞳が熱をおびていて、吸い込まれてしまいそうだった。
「ううん」
そう短く答えると彼の胸元に口づけ、赤い印をつけた。
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ついに結ばれましたが
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いびつなハート

一応全年齢OKなかんじの婉曲表現のつもりです。
もうちょっとえろえろにしたいきもちもあるので気が向いたら書きます。
そんな色っぽい話も読んでみたい方はぜひ教えてくださいね。