Little Miss One-way
思いつくままに恋愛小説をつづります。 大学生同士のちょっと変わった恋愛を書いた 「いびつなハート」連載中です。
いびつなハート 19 クリスマス
家に帰り、時計を見ると十一時を超えていた。簡単にコンビニのおにぎりで夜食をとり、炬燵に入りテレビを見ていると眠たくなった。
ベッドに入ろうと炬燵の上の携帯電話をとり移動する。そのとき携帯のお知らせランプが点滅しているのにはじめて気づいた。清水谷くんからメールが入っていた。
「あしたたのしみにしてる」
短い一文だった。拍子抜けしつつ、なんて返そうかちょっと考え、メールを打つ。
「わたしも! あしたね」
こっちも気負わず簡単な文章で返すと、明日が本当に楽しみになってきて、冷たいベッドに滑り込み、いつの間にか眠っていた。
翌日。準備ができてベッドに座っていると、ピンポン、とチャイムの音がした。あわてて玄関に走る。扉を開けると実花が立っていた。ピンク色のやわらかそうなモヘアのコートがよく似合っている。
「おはよう。二人とも車で待ってるからいこ」
「おはよう。車でいくんだ? あの木下の?」
「そう。あのぼろでいきます。でもPランドだから一時間ぐらいの辛抱だよ」
木下の車はかなりぼろくってがたがたで乗り心地が悪い。どうしても楽器を乗せて運びたくて、お金がないのに無理やり買ったかららしい。
車に着くと運転席に木下、後ろの席に清水谷くんが乗っていた。実花は助手席に乗り込み、私も後ろの席に乗り込む。
「おはよう」
木下と清水谷くんに挨拶する。木下はおう、と無愛想に返事をして、清水谷くんはちょっと照れたような顔をしながらにこっと微笑んで会釈をした。二人とも車の中なのに帽子をかぶっている。木下はもこもこした灰色のニット帽、清水谷くんは黒の皮のような生地のハットだ。
「そんじゃ、いくか」
木下はそう言うと車を発進させた。相変わらずがたがたと上下振動が激しい車だ。
「Pランドか。初めていくかも」
と私がつぶやくと木下と清水谷くんが俺も、と口々に言った。
「そっか、行ったことあるの私だけか。クリスマスはイルミネーションがついてて綺麗だよ」
「じゃあ、言いだしっぺだし、実花案内しろよ。任せた」
「任せといて」
そんなこんなで行きの道中は、木下と実花のやりとりに四人で声をあげて笑い、盛り上がりながらPランドに向かった。
20へ
ベッドに入ろうと炬燵の上の携帯電話をとり移動する。そのとき携帯のお知らせランプが点滅しているのにはじめて気づいた。清水谷くんからメールが入っていた。
「あしたたのしみにしてる」
短い一文だった。拍子抜けしつつ、なんて返そうかちょっと考え、メールを打つ。
「わたしも! あしたね」
こっちも気負わず簡単な文章で返すと、明日が本当に楽しみになってきて、冷たいベッドに滑り込み、いつの間にか眠っていた。
翌日。準備ができてベッドに座っていると、ピンポン、とチャイムの音がした。あわてて玄関に走る。扉を開けると実花が立っていた。ピンク色のやわらかそうなモヘアのコートがよく似合っている。
「おはよう。二人とも車で待ってるからいこ」
「おはよう。車でいくんだ? あの木下の?」
「そう。あのぼろでいきます。でもPランドだから一時間ぐらいの辛抱だよ」
木下の車はかなりぼろくってがたがたで乗り心地が悪い。どうしても楽器を乗せて運びたくて、お金がないのに無理やり買ったかららしい。
車に着くと運転席に木下、後ろの席に清水谷くんが乗っていた。実花は助手席に乗り込み、私も後ろの席に乗り込む。
「おはよう」
木下と清水谷くんに挨拶する。木下はおう、と無愛想に返事をして、清水谷くんはちょっと照れたような顔をしながらにこっと微笑んで会釈をした。二人とも車の中なのに帽子をかぶっている。木下はもこもこした灰色のニット帽、清水谷くんは黒の皮のような生地のハットだ。
「そんじゃ、いくか」
木下はそう言うと車を発進させた。相変わらずがたがたと上下振動が激しい車だ。
「Pランドか。初めていくかも」
と私がつぶやくと木下と清水谷くんが俺も、と口々に言った。
「そっか、行ったことあるの私だけか。クリスマスはイルミネーションがついてて綺麗だよ」
「じゃあ、言いだしっぺだし、実花案内しろよ。任せた」
「任せといて」
そんなこんなで行きの道中は、木下と実花のやりとりに四人で声をあげて笑い、盛り上がりながらPランドに向かった。
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