Little Miss One-way
思いつくままに恋愛小説をつづります。 大学生同士のちょっと変わった恋愛を書いた 「いびつなハート」連載中です。
いびつなハート 3 何故
虚ろな視線で加川くんを見つめ返すと、加川くんはさっきとは打って変わって真剣な顔をしていた。その表情に胸がぎゅうっとして痛いくらいだ。
私は頭の上で重ねていた手をつかむと、ずるずると熱くなった頬までおろした。
「ほっぺた、熱い」
ささやくような小さな声で加川君が言った。私は喉の奥に何か引っかかったようになって何もいえずただ頷いた。
加川くんの手と接している右の手のひらが汗ばんでべたべたしてきたので、恥ずかしくなって手を離した。加川くんは私の顎から頬までをその大きな手で包んで、自分のほうに引き寄せた。
自然に、何の抵抗もなく唇と唇が触れた。一度唇が離れ、少し場所をずらしてまた触れる。幾度となくそれが繰り返されると、彼の唇の滑らかな感触が私の思考を完全に停止させた。唇を割って、彼の舌が入ってきた。とろけるような感覚に体の奥が熱くなる。
「……んぅ、んっ」
思わずてでしまった自分の声に、少しだけ冷静な意識が戻る。ただのクラスメイトと何の躊躇もなくキスをしてしまっていること、それに、はじめから今のような展開を期待していた自分がいたことに気付き、気恥ずかしさが込み上げてきた。
私が感じている彼の魅力の正体が、今でははっきりわかっていた。恋かもしれないし違うかもしれない。でも、以前から私は彼の魅力の虜になっていたことは間違いなかった。
彼もそのことに気付いているのかもしれない。
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私は頭の上で重ねていた手をつかむと、ずるずると熱くなった頬までおろした。
「ほっぺた、熱い」
ささやくような小さな声で加川君が言った。私は喉の奥に何か引っかかったようになって何もいえずただ頷いた。
加川くんの手と接している右の手のひらが汗ばんでべたべたしてきたので、恥ずかしくなって手を離した。加川くんは私の顎から頬までをその大きな手で包んで、自分のほうに引き寄せた。
自然に、何の抵抗もなく唇と唇が触れた。一度唇が離れ、少し場所をずらしてまた触れる。幾度となくそれが繰り返されると、彼の唇の滑らかな感触が私の思考を完全に停止させた。唇を割って、彼の舌が入ってきた。とろけるような感覚に体の奥が熱くなる。
「……んぅ、んっ」
思わずてでしまった自分の声に、少しだけ冷静な意識が戻る。ただのクラスメイトと何の躊躇もなくキスをしてしまっていること、それに、はじめから今のような展開を期待していた自分がいたことに気付き、気恥ずかしさが込み上げてきた。
私が感じている彼の魅力の正体が、今でははっきりわかっていた。恋かもしれないし違うかもしれない。でも、以前から私は彼の魅力の虜になっていたことは間違いなかった。
彼もそのことに気付いているのかもしれない。
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いびつなハート

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