Little Miss One-way
思いつくままに恋愛小説をつづります。 大学生同士のちょっと変わった恋愛を書いた 「いびつなハート」連載中です。
いびつなハート 6 微熱
さっきのロングヘアーの女の子は一緒じゃなかったけど、なんとなくおちつかない。目で挨拶をして、加川くんが立っている位置と反対側の隅に乗り込む。沈黙する。
2Fに着くとき何人か乗り込んできて加川くんが私のすぐ右隣に詰めた。右腕が熱い気がする。
3、4と上がっていく回数表示を見つめながら、私は右腕を加川くんの左腕に絡めていた。ジャケット越しの腕が燃えるように熱く感じる。彼女といたときの加川くんの姿を思い出す。思ったよりがっしりした彼の腕の感触に、欲しいものを得た充足感があった。
彼の体温を感じながら、目的の書店のある階についた。ためらいなく腕を外し、エレベーターから降りる。振り返ると加川くんが
「なんだよ?」
と呆れたように笑って言った。
「なんだろうね?」
と返した私の顔は、いたずらが成功した子供のように無邪気な笑顔だったと思う。
彼の苦笑いを消すようにエレベータのドアが閉まった。
本当に、私はどうしたいんだろう。わからない、けれど今日思いついたことがある。髪の毛を伸ばそうと思った。そういえば、髪を伸ばしたわけは彼に触れられたかっただけ、なんて歌があったな、と思い出していた。
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2Fに着くとき何人か乗り込んできて加川くんが私のすぐ右隣に詰めた。右腕が熱い気がする。
3、4と上がっていく回数表示を見つめながら、私は右腕を加川くんの左腕に絡めていた。ジャケット越しの腕が燃えるように熱く感じる。彼女といたときの加川くんの姿を思い出す。思ったよりがっしりした彼の腕の感触に、欲しいものを得た充足感があった。
彼の体温を感じながら、目的の書店のある階についた。ためらいなく腕を外し、エレベーターから降りる。振り返ると加川くんが
「なんだよ?」
と呆れたように笑って言った。
「なんだろうね?」
と返した私の顔は、いたずらが成功した子供のように無邪気な笑顔だったと思う。
彼の苦笑いを消すようにエレベータのドアが閉まった。
本当に、私はどうしたいんだろう。わからない、けれど今日思いついたことがある。髪の毛を伸ばそうと思った。そういえば、髪を伸ばしたわけは彼に触れられたかっただけ、なんて歌があったな、と思い出していた。
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