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Little Miss One-way

思いつくままに恋愛小説をつづります。 大学生同士のちょっと変わった恋愛を書いた 「いびつなハート」連載中です。

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2007/11/25

いびつなハート8 煙

 むりやり部屋に入り、酒盛りを再会する。焼酎を何でもかんでも割ったり、そのまま飲んだりと、とにかくお酒を飲むにも無節操になってきた。みんなほとんどべろべろに酔っ払っており、トイレから帰ってこない奴もいた。
 狭い部屋に濃い酒のにおいが充満し、どちらかというと食い気だった私も少し気分が悪くなってきた。とにかくこの酒のにおいが充満した部屋から出て、酔いを醒まそうと出入り口のドアを開くと、ちょうど木下が戻ってきたところだった。
「おまえらどこ行ったかと思ったよ。つうか、勝手に軽音部の部室使って大丈夫かよ」
 どうやら木下は私たちが屋上からどこに移動したかわからず探したらしい。
「だってさっむいからさ、尾崎くんが鍵もってたしここに移動した。軽音部の部室ってはじめて入ったけど、こんな狭いとこで練習してるんだね」
「まあな。まあ、やりずらいけどみんなの距離も近いし、一体感は出るよ。そんなことよりおまえさ、さっきの話だけど清水谷が会いたがってるから来いよ。クリスマスライブ」
 そういって木下はチケットを差し出した。私が受け取ると、木下は部屋の中に後ろ手に扉を閉めながら背中で
「十二月二十三日な。忘れんなよ。実花も来るから、一緒に来いよ」
 と言った。私お手洗いの方向に歩き出しながらはいはいと返事をする。歩きながらチケットを見るとピンク色の紙に「the middle garden クリスマスライブ」と印刷されていた。木下のバンドの曲は私の好みとあっているし、年末ちょっと楽しみな予定ができた。
 用を足して、冷たい水で手を洗うと部屋に戻る廊下を歩く。部室は廊下の左側にある。ふと目を上げると正面の廊下の突き当たりで紫煙が上がっていた。トイレと反対側の廊下の突き当たりは、ベランダのようになっている一角に灰皿が置いてあり、喫煙所のようになっている。最近校内が全面禁煙になったことを受けて設けられたものだ。そこできっと加川くんがタバコを吸っているのだ。私はそのまま部室を通り越すと、ガラス戸を開けてベランダに出た。

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